海をみていた

海をみていた

投光器、プロジェクター、メディアプレイヤー、インクジェットプリント、LEDランプ、他 (衛星写真データ:GoogleEarth)

金谷と久里浜を行き来するフェリーが目の前に発着する金谷美術館の屋上に、フェリーから見えるように二つの照明を設置。別室にてその照明をフェリーから撮影した映像と、逆に美術館側からフェリーを撮影した映像、そしてそれぞれの位置関係を示した衛星写真によるコラージュによるインスタレーションを行った。

視線は一瞬にして広大な海を越えてしまう。船で渡れば果てしなく思える海の向こうに見える土地を、かつてここにいたいずれの人も見つめていたことだろう。私たちの持つ視覚は遥か昔には、目の奥で燃える炎から放たれた光が、対象物に接触することで生じるものだと考えられていた。もし視覚がそのように「放たれた光」であり、他者による認識が可能であったならば、私たちは太古の視線と見つめあうことができるだろうか。