個展 ここでなければどこでもいい

個展 ここでなければどこでもいい

2014.9.13 – 9.21 float

《ここでなければどこでもいい》発表のための個展。同一コンセプトの《かにの道楽》と、旧作《Planet of Yoursefl》のバリエーション作品を空間に合わせて作成。

希望の光

光には、とにかく前向きで肯定的なイメージがある。それは私たちが外部の情報取得の大部分を視覚に頼っていることを根底とし、かつて目に見えるものだけが世界だった頃には、光は神そのものでさえあったからだ。

今日、私たちの瞳に飛び込む光源の大半が人工のものとなった。それは均一かつ単調であり、社会のパルスとして私たちの目の前で点滅している。そして、それらに向き合う私たち自身も単調な一つの信号として振る舞い、日々短い手足を動かしている。

ふと意識を取り戻した時、私たちはどこへ向かっているのかと考える。「希望の光」とは言うが、果たして光の方に、希望はあるのだろうか。